農業とSDGs。
スマート農業が進む中、農業におけるSDGsの取り組みは必須のものとなってきています。農業は若手労働者の確保や地球温暖化進行、食糧の安定供給など、さまざまな課題を抱えています。
SDGsに取り組むことは、これらの課題の解消につながります。さらには、SDGsに取り組む企業として農園のPRにつなげることができ、より良い効果が期待できるでしょう。この記事では、農業におけるSDGsの取り組みを紹介します。SDGsの取り組み事例を参考に、自社でもSDGsに取り組んでみましょう。
SDGsとは
SDGsとは、「持続可能な開発目標」のことで、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標です。17のゴールと169のターゲットがあり、地球上の「誰一人取り残さない」ことを謳っています。
農業とSDGs
農業とSDGsと聞くと、「環境」にフォーカスした問題改善のイメージが強いかもしれません。ですが、農業は「環境」の分野以外にも、「食料提供」、「労働」、「生物多様性」においてさまざまな課題を抱えています。農業に関連する4つの分野について、それぞれの課題と該当するSDGsは以下のようになります。
- 農業×環境
生産活動の効率性や食生活を優先した農業は、環境に負荷がかかります。該当するSDGsは、SDGs7番「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」・SDGs11番「住み続けられるまちづくりを」・SDGs13番「気候変動に具体的な対策を」です。
- 農業×食糧提供
食糧提供での課題は、農家の供給と食材を使う人の需要の相違や、安定した食糧供給が挙げられます。該当するSDGsは、SDGs3番「すべての人に健康と福祉を」・SDGs12番「つくる責任・つかう責任」・SDGs13番「気候変動に具体的な対策を」・SDGs15番「陸の豊かさを守ろう」です。
- 農業×労働
労働の課題としては、若手の労働者の確保、農業継承者へのノウハウの伝授などが挙げられます。該当するSDGsは、SDGs8番「働きがいも経済成長も」・SDGs9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。
- 農業×生物多様性
生物多様性の維持は、農産物の生産や景観に影響します。該当するSDGsは、SDGs2番「飢饉をゼロに」・SDGs13番「気候変動に具体的な対策を」・SDGs14番「陸の豊かさを守ろう」・SDGs15番「陸の豊かさを守ろう」です。
農業におけるSDGsの取り組み方
農業におけるSDGsの取り組みの例としては、以下のようなものがあります。
- ソーラーシェアリングを設置する
- 省エネルギー型の生産管理に取り組む
- 従業員の働く環境を改善する
- 食品ロスを軽減する
- スマート農業に取り組む
- 障害者などの雇用を生み出す
- 有機農業の推進
自社で取り組めることを検討してみましょう。
農業のSDGsの取り組み方法は多様です。SDGsに取り組むことで、生産者も消費者もメリットがあり農園のブランドの向上にもなります。持続可能な仕組みを取り入れ、ぜひSDGsへの取り組みを始めましょう。